「医療脱毛は平均で何回くらい通えば終わるの?」、「どのくらいの期間通えばいい?」
医療脱毛はどれくらい通えば脱毛が完了するのか、気になっている人も多いでしょう。
この記事では、医療脱毛に必要な施術回数と期間の目安、回数に応じた効果の出方、鼻下などの顔の毛やVIOなどの濃い毛で効果の出方が違う理由について解説します。
回数の追加ができるクリニックや、回数無制限プランがあるクリニックも紹介するので参考にしてください。
医療脱毛で効果が出るまでの回数・期間まとめ
医療脱毛の効果が出るまでの施術回数の目安
クリニックで行っている医療脱毛は施術回数を重ねていくにつれて次第にムダ毛が少なくなっていく仕組みです。
医療用のレーザーを用いて脱毛するため毛根を破壊できるほど強い威力で照射でき、1回の効果が高いです。そのため完了までに必要な施術回数はエステサロンの光脱毛の半分の回数で済みます。
しかし、必要となる施術回数には毛質や毛量といった個人差以外にも、「ツルツルになるまで脱毛したい」のか、「自己処理が楽になる程度でいい」のか、など希望する仕上がりによっても必要な回数に誤差が生じます。
以下の表は医療脱毛では全身をだいたい何回くらい脱毛したら、どの程度の効果を実感できるのかの目安をまとめたものです。
回数 | 期間 | 効果 |
---|---|---|
1~3回 | 施術開始~半年 | 1~3週間後にするっとムダ毛が抜け脱毛の効果を実感できる |
4~5回 | 8ヶ月~1年 | ムダ毛の処理がかなり楽になるため、ツルツルにならなくても効果に満足できる人が多い |
6~8回 | 1年半~2年 | 毛量が多い人でもほぼツルツルの状態に |
医療脱毛では施術1回目から脱毛効果を実感できることが多く、5~6回程度脱毛すると自己処理が楽になり、8~10回ほど脱毛するとムダ毛の心配がいらないくらいまで脱毛できます。
脱毛サロンでは自己処理がいらなくなるくらいまで脱毛するのに7~10回程度の施術回数が必要で、ムダ毛の心配がいらないくらいになるのには12~18回以上と言われているので、医療脱毛は脱毛完了までの期間がかなり短いと言えます。
部位ごとの脱毛完了までの回数と期間の目安
上記の通り、医療脱毛で自己処理が楽になるのに必要な施術回数は5~6回程度、ムダ毛の心配がいらないくらいになるのに必要な施術回数は8~10回程度必要だということがわかりました。
しかし、施術回数は部位によっても誤差が生じます。
以下の表はパーツごとに脱毛が完了するまでに必要な施術回数と期間の目安をまとめたものです。
部位 | 自己処理が楽になる回数 | 脱毛完了までの回数 |
---|---|---|
脇(ワキ) |
5回
(1年) |
5~8回
(1年~1年半程度) |
手足 |
5回
(1年) |
5~8回
(1年~1年半程度) |
背中 |
5回
(1年) |
8回
(1年半) |
VIO |
5回
(1年) |
8回
(1年半) |
顔 |
5~8回
(1年~1年半程度) |
8~10回
(1年半~2年半程度) |
これはあくまで一般的な目安なので、元々毛量が多い人や剛毛な人は目安よりも2~3回ほど回数が必要になると言われています。
また、産毛が多い部位ではレーザーの光が反応しにくいため、効果が実感しにくいです。そのため、通常の目安よりも回数が多く必要となるので注意が必要です。
パーツによって必要な施術回数や効果の出方が違う理由
誰でもVIOや脇のムダ毛は太く濃い毛で、顔や背中などは産毛のような細く薄い毛です。脱毛で使うレーザーの光は毛の黒色メラニンに作用する光を用いて脱毛を行うため、毛の色が濃い方がレーザーの光を吸収しやすく効果が出やすいです。
逆に、産毛のような細く薄い毛はレーザーの光が反応しにくく、回数が多く必要となってしまう傾向があるのです。
また、私たちの毛には毛周期という毛の成長サイクルがあります。毛周期とは「ムダ毛が成長→成長が止まり、自然に抜け落ちる→次のムダ毛が映える準備」という一連のサイクルのことを言い、部位によって毛の成長期間が異なります。
個人差はありますが、例えば顔は2ヵ月、ワキは4ヶ月、脚や腕は4ヶ月、VIOは1年~2年、そして髪の毛は4年程度と言われています。レーザーの光は成長期の毛にしか効果を発揮しません。そのため、各毛周期に合わせた施術が必要となり、部位ごとに必要な回数に違いが生じてしまうのです。
完了までに必要な期間を短縮するためにはクリニックが指定する施術間隔を守り、根気よく施術を受けていくことが大切です。
医療脱毛してるのに効果がないと感じたときの対処法
保湿を入念に行う
脱毛は肌が潤った状態の方が脱毛機の光を吸収しやすいため、効果が出やすくなります。
また、脱毛後は肌が非常に乾燥しやすい状態のため、放置していると乾燥がひどくなり外部からの痛みを感じやすくなってしまいます。ひどい乾燥は火傷の原因にもなるため、施術を断られてしまうこともあります。
脱毛効果を出やすくするためにも日々の保湿ケアを忘れずに行いましょう。
紫外線ケアを行う
脱毛期間中に日焼けしてしまうと、日焼け部分は火傷のリスクが高まってしまうため、出力を下げて施術を行うか、場合によっては施術を断られてしまうこともあります。
出力を下げて照射する場合は脱毛効果が出にくくなってしまいますし、施術を断られてしまうと次の毛周期を待たなければならないため、脱毛スケジュールが遅れてしまいます。
脱毛効果を実感して、少しでも早く脱毛完了させたい場合は紫外線ケアを忘れずに行い、日焼けを避けた方が良いでしょう。
毛抜きなどで抜く自己処理をしない
脱毛前には事前に自己処理を行わなければいけません。その時に毛抜きやブラジリアンワックス、除毛クリームなどで毛を抜く自己処理はNGです。毛を抜いてしまうと毛周期がずれてしまうため、脱毛効果が出にくくなります。
無理やり毛を抜くことで毛嚢炎や埋没毛の原因になり、症状がひどい場合は脱毛よりも治療を優先しなくてはならなくなることもあるでしょう。
そうならないためにも、事前の自己処理は肌への刺激が少ない電動シェーバーで行うことをおすすめします。
毛質・肌質に合わせてレーザーを使い分けるクリニックに乗り換える
しっかりと毛周期に合わせて施術していても脱毛効果を実感できない場合に考えられることは、脱毛のレーザー機器が自分の毛質・肌質と合っていないことです。
脱毛機にはいくつかの種類があり、機器の特徴によって効果の出方に違いがあるため、肌質や毛質によっては効果が出にくい場合があります。
現在主流となっているレーザーはダイオードレーザー、アレキサンドライトレーザー、YAGレーザーの3種類です。
ダイオードレーザー
ダイオードレーザーは皮膚表面を冷却しながら照射できるため痛みが少ない脱毛機として知られています。日本人の肌質や毛質に適した機器で、黒色メラニンに作用するレーザー式とバルジ領域にアプローチする蓄熱式の2種類あります。
レーザー式はライトシェアデュエットなどの機器で、産毛や色素の薄い毛も脱毛できます。蓄熱式はメディオスターなどの機器で、性能はレーザー式よりも高く、毛周期に関係なく施術できる特徴を併せ持っています。
痛みが少なく産毛にも効果が期待できるので、全身はもちろん痛みを感じやすいVIOや顔の脱毛に適しています。
アレキサンドライトレーザー
アレキサンドライトレーザーはアレキサンドライトという宝石を使っている脱毛機です。冷却ガスで皮膚を冷やしながら脱毛するので施術時にジェルを塗る必要がありません。
波長の長いレーザーのため、火傷のリスクが低いです。濃い毛の場合は痛みを感じますが、シミやニキビの治療に効果があるので顔脱毛では脱毛しながら美容効果も期待できます。
アレキサンドライトレーザーにはジェントルレーズ、ジェントルレーズProがあります。
YAGレーザー
YAGレーザーはかなり長い波長をもっているので、肌の奥までレーザーが届きます。そのため、肌表面の日焼けしている部分や色素沈着している部分にも使うことができます。
根深い濃い毛にも効果が期待できますが、痛みが非常に強く、炎症などの肌トラブルが起きやすいというデメリットがあります。
例えば、肌が色黒の人がダイオードレーザーのレーザー式で脱毛した場合、毛根以外の肌にまで光が分散してしまい効果が出にくくなることがあります。また、産毛にはダイオードレーザーの蓄熱式が最も効果的ですが、産毛の多い部位に産毛に効果が出にくいアレキサンドライトレーザーで施術していては効果が実感しにくいです。
このような場合は、同じクリニックに別の種類のレーザー機器があれば、変えてもらえるようにお願いしてみましょう。
複数にレーザーを採用しているクリニック
4種類のレーザーを使い分けるアリシアクリニック
アリシアクリニックが採用しているレーザーは4種類。痛みが格段に少ない最新機種のソプラノチタニウム、脱毛スピードが速いスプレンダーX、産毛の脱毛に強いライトシェアデュエット 、太い毛の脱毛に強いジェントルレーズプロ。これらのレーザーを毛質・肌質に合わせて使い分けるので、効果的に脱毛することができます。
3種類のレーザーを使い分けるリゼクリニック
リゼクリニックは産毛の脱毛に強いライトシェアデュエット、痛みの少ないメディオスターNext Pro、日焼け肌の脱毛もできるジェントルYAGを採用していて、毛質や肌質に合わせて使い分けるので、より効果的な脱毛が可能です。
また、リゼクリニックは5回コース以降の追加照射の料金が半額以下の価格で施術できるので、毛量が多い人でも安心して脱毛できるクリニックです。硬毛化などの肌トラブルに対する保証も厚いです。
医療脱毛の効果と回数に関するQ&A
施術後、どれくらいでムダ毛は抜け落ちる?
脱毛したからといって、すぐに毛が抜け落ちるわけではありません。部位によって差はありますが、施術してから1~3週間すると自然に毛が抜け落ちます。
抜け落ちなかった毛は施術時に成長期の毛でなかった場合がほとんどです。その場合はその部分の毛の成長期を待って施術するしかありません。
再び生えてきたムダ毛を無理に抜いたり、抜けないからといってタオルで擦って刺激したりしてしまうと、色素沈着や埋没毛の原因となるため危険です。
医療脱毛した後、何年か経過すると毛はまた生えてくる?
日本では法律で「永久脱毛は医療行為」と規定しているため、「医療脱毛で脱毛すればムダ毛は一生生えてこない」と思っている人も多いです。しかし、本来永久脱毛の定義とは「施術完了してから、1ヵ月経過後の毛の再生率が20%以下」のことです。
医療脱毛で用いられるレーザーは毛根組織を破壊できるほどの強い威力を持っているため、永久脱毛と同等の効果を得られますが、照射漏れや施術期間中に処理しきれなかった毛が後から成長してくる可能性もあると認識しておいた方が良いでしょう。
なぜ5回プランを設定しているクリニックが多いの?
部位によって必要な施術回数には多少の違いがありますが、全身の各パーツに必要な施術回数を平均して、自己処理が楽になる回数が5回程度だからです。
クリニックによっては5回以下のコースや、5回以上のコースがあるところもありますが、必要以上にムダ毛が気になる場合や、徹底的に脱毛したい場合を除けば5回コースでも十分脱毛効果を実感できるということでしょう。
5回コースを最短で完了できるレジーナクリニック
レジーナクリニックは1.5ヶ月おきに施術ができるため、全身脱毛の5回コースが最短で完了します。クリニックによっては全身脱毛するときに上半身、下半身などに分けて数時間かけて照射するところもありますが、レジーナクリニックは施術スピードも速く、全身脱毛がわずか90分で終わります。
まとめ
医療脱毛で必要な施術回数は毛量や肌質、脱毛の仕上がりの目安によって個人差がありますが、5~6回程度脱毛すると自己処理が楽になりはじめ、8~10回ほど脱毛すればムダ毛の心配がいらないくらいまで脱毛できます。
期間にすると1年~1年半程度で自己処理が楽になり、2年~2年半程度でムダ毛の心配がいらなくなります。
なお部位によって毛質や毛周期が異なるため、必要な施術回数には誤差が生じます。毛量が多く剛毛な人や徹底的に脱毛したい人は一般的な目安よりも2~3回多い施術回数を目安にすると良いです。
その他、施術に使用している脱毛機の種類によっても脱毛効果には違いがあります。
クリニックの無料カウンセリングを予約した際は、この記事を参考に採用している脱毛機の種類や、自分は「何回程度施術回数が必要か」、「どのコースが最適か」をアドバイスしてもらいましょう。